外貨預金や外貨MMF、外貨建て外債など、多くの外貨建て金融商品は、外貨を買うことから取引を始めるため、円安が進まなければ為替差益を得ることができない。
でもFXの場合、円高が進んだ場合でも為替差益を得ることができます。
FXは外貨の売りからでも取引を始めることができるからです。
たとえば1ドル=120円の時に米ドルを売り、1ドル=110円までドル安円高が進めば、その差額に相当する10円分の為替差益が得られます。
基本的にキャピタルゲインを得る場合は、安い値段で買って、高い値段で売ることが原則ですが、その順番は逆でもいいのです。
つまり、高い値段で売って、安い値段で買い戻せば、それも利益になるということになります。
FXは、円安、円高の違いに関係なく、為替差益を得るチャンスがある。
ただし、円高でも利益を得るためには、今後、円高が進むだろうという見通しが当たらなければならない。
この見通しを当てることこそが難しいです。
また、日本の金利よりも高い金利の国の通貨を売る場合は、スワップポイントがコストとして負担になることを忘れないようにしてください。
日本と通貨発行国の金利差です。
日本の金利が、通貨発行国の金利よりも低い状況の時に、その外貨を購入すると、両国の金利差がスワップポイントとして加算されている。
要は金利収入のことです。
たとえば日本の金利が1%、購入した外貨の発行国の金利が5%だとすると、両国の金利差である4%がスワップポイントとして入ってきます。
レバレッジ効果は、このスワップポイントにも影響します。
たとえば、両国の金利差が4%の時に、レバレッジを10倍にして外貨を購入すると、スワップポイントは保証金に対して40%にもなります。
ただし、スワップポイントが入ってくるのは、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買った場合になる。
逆に金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を買った場合は、スワップポイントを支払わなければなりません。
外貨の売りから取引を始めた場合、ドル安円高になるほど為替差益を得ることができますが、一方でスワップポイントを支払わなければならないため、コストが割高になる。
外貨の売りから取引を始める場合は、この点に留意する必要になる。
少額の元手で大きな取引ができます。
FXの特徴のひとつとして「レバレッジ効果」を挙げることができる。
レバレッジとは「テコの原理」のことです。
テコの原理とは、小さい力で重いものを持ち上げることのできる仕組みを指す。
10万円の保証金を収めることによって、1万ドルの取引ができる。
1ドル=120円であれば、10万円の元手で、実際には120万円相当の米ドルを取引していることになる。
つまり、保証金として納めた10万円を元本とみなすと、元本に対して12倍ものレバレッジがかかります。
仮に、1ドル=120円で米ドルを買った後、1ドル=130円までドル高円安が進んだとする。
1万ドルを買っているのですから、為替差益は10万円です。
でも、元手は保証金として納めた10万円ですから、その元手から見た利益率は100%にも達す。
では、外貨預金だったらどうなるのか。
1万ドルの米ドル預金を作成するのに必要な金額は、1ドル=120円だとしたら120万円です。
1ドル=130円までドル高円安が進めば、120万円が130万円になり、10万円の為替差益が得られる。
これは、FXと同じです。
外国為替保証金取引は、少ない資金で大きな取引ができるという特徴がある。
これは、「保証金」という仕組みによって成されています。
たとえば1万ドルの外貨預金で運用しようとした場合、1ドル=120円であれば、総額で120万円の資金が必要になってきます。
ところが外国為替保証金取引の場合は、同じ1万ドルの米ドルを売買するに際して、それよりもはるかに少額の保証金を納めれば、取引できます。
最低保証金の額はFX会社によって異なりますが、たとえば1万ドルの米ドルを取引するのに必要な保証金額は、10万円程度で済む。
簡単に言うと、保証金を担保にして、外貨を売買するのに必要なお金を借りるという感覚です。
10万円を担保として預けることによって、1万ドルの外貨を買うのに必要な信用を受けることができます。
この仕組みによって、少額の元手で、より大きな金額の外貨取引が可能になっています。
FXとはForeign Exchange、つまり外国為替取引の略称です。
ただ、個人投資家の間でFXという場合は、「外国為替保証金取引」のことを指すのが一般的になります。
外国為替保証金取引は、個人投資家にとって新しい外国為替投資のツールとして、人気を集めている。
同じ外貨建て金融商品である外貨預金や外貨MMF、外貨建て外債などに比べて、取引の条件が有利だからです。
たとえば為替手数料。外貨預金の場合、米ドル建てで1ドルにつき片道1円、往復で2円が取られますが、FXの場合は、手数料が高いところでも、往復で20銭程度になります。
安いところになると、6銭程度で取引できるところもある。
また、外貨定期預金のように満期の定めがなく、いつでも自由に売却できますし、外貨の買いだけでなく売りから取引を始めることもできる。
つまり、円高でも為替差益を得ることができます。
こうしたメリットに気付き始めた個人投資家が増えており、それが最近のFX人気につながっています。